【メッセージ】
空間的にも波長的にも極微小な領域へ局在する極限的な光場と物質との相互作用は、「近接場光学、光量子操作、バイオフォトニクス」へとつながる重要な物理と応用可能性をもつ興味深い研究課題であります。例えば、極微小な光場は、DVDの記録容量や顕微鏡の分解能を飛躍的に向上させ、単一波長の光は、高感度なセンシングを可能にします。本研究では、こうした極限的な光場を実現し、その物質との相互作用を明らかにすることを目的としています。
極限的な光場の実現には、光を自在に操るフォトニック結晶や新奇な光学特性を示す負の誘電率といった最先端の物理を応用していきます。フォトニック結晶を共振器とするレーザを用いると、ビーム進行方向に振動する電界が微小な光場を形成すると期待され、現在その実現を目指しています。また、負の誘電率を応用することで、「回折限界を超えた極微小な光場の実現」をも行っていきます。こうした極限的な光場に、金属微粒子や生体細胞などの物質を導入し、その相互作用を明らかにしていくことで、新たな現象が見えてくるはずです。未踏の分野を切り開く、光と物質の新たな科学を探求していきます。
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