京都大学次世代開拓研究ユニットは、文部科学省の科学技術振興調整費による「若手研究者の自立的研究環境整備促進」プログラムに採択され、世界で競い得る研究者の育成と活力ある環境の形成を目指すところとして、平成18年7月31日に設置されました。
先端理工学分野のような部局の壁を超えた視点が必要となる研究分野の人材養成に対応するため、次世代開拓研究ユニットでは、高い独立性をもって高度な研究を遂行することができ、若い段階から国内外に自己の研究成果をアピールできる環境を提供することで、新たな若手研究者人材システムのモデルを構築することを主たる目的としています。
具体的には、先端理工学の開拓研究分野における独創的な若手研究者を国際公募し、特別研究員(助教)として採用。スタートアップの費用を含む研究費を配分して彼らの自立的な研究活動を保証するとともに、既存の研究基盤を積極的に開放し、研究支援体制の充実を図ることとしています。また、本プログラム終了後に優れた研究者と認められた者を准教授等として採用し、独創的で革新的な学術領域の開拓を推進する計画です。平成22年度には最終評価を行い、6名がテニュア任用されました。
適正な評価システムの構築も含めた、この次世代開拓研究ユニットの若手研究者育成システムがモデルとなり、全学(先端理工学以外の分野)へ波及することが期待されます。
平成23年度からは、学際融合教育研究推進センターの教育研究連携ユニットとして従前のユニットのミッションを継続し、テニュアトラック制度を通した新しい人材登用システムを実践します。
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